四柱推命とは?
四柱推命とは、古代中国から続く占いの一つで、人の生年月日と出生時間から、その人が持っている運命や性格を読み解く占術です。
四柱推命は、十干十二支(干支)や、陰陽五行説といった古代中国の哲学が元となって発展した歴史の長い占いです。その人の生まれた年・月・日・時の4つ要素から「命式」を算出し、それを読み解いて占います。
生年月日は生まれた時から一生変わる事のないものなので、その人が持って生まれた運勢、運命を正確に占うことができます。
四柱推命の起源と歴史は?
四柱推命の起源は、紀元前1400~1300年頃の古代中国の殷王朝で使用されていた、占いの結果を亀の甲羅や獣骨の破片に文字で刻む「甲骨文」とされています。
そして、6~7世紀ごろの隋・唐の時代に陰陽五行説が成立したことにより、四柱推命が作られたと知られています。その後、西暦960~1279年の宋の時代に「徐子平」が『淵海子平(えんかいしへい)』という本を執筆しました。この本が四柱推命の最古の文献となるため、徐子平が四柱推命の祖と言われています。
四柱推命と陰陽五行説の関係は?
四柱推命のベースとなっている「陰陽五行説」は、元々別の思想だった「陰陽説」と「五行説」が1つにまとめられたものです。そのため、まずは「陰陽説」と「五行説」がどのような思想であるかを、それぞれ見ていきます。
四柱推命と算命学の違いは?
四柱推命では「年・月・日・時間」の4つの柱を用いて、命式を作成します。それを読み解くことで、その人の本質やこれからの運勢を占っていきます。
一方で算命学では「年・月・日」の3つの柱を使用して占います。算命学において、宿命は1日が最小単位であるため、出生時間は考慮しません。また、算命学では「人体星図」を作成して占う点が、四柱推命とは大きく異なっています。
2つの占いは、陰陽五行説、十干十二支を基に占う点は共通しています。
また、四柱推命と算命学では算出方法は同じでも、違う言葉が使用されます。例えば四柱推命で「通変星」と言っているものは算命学で「十大主星」、四柱推命での「十二運」が算命学では「十二大従星」、四柱推命の「空亡」は算命学の「天中殺」、四柱推命の「用神」は算命学の「守護神」のように使われる言葉が異なっています。
四柱推命の命式(めいしき)とは?
命式は、四柱推命で占う時に作成される、その人の性格や運命を表す表のことです。以下の表は縦に「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」が、横に「天干」「地支」「蔵干」「通変星」「十二運」が配置されています。その組み合わせを見ていき、トータルで判断するために命式が用いられます。
四柱推命の四柱とは?
四柱推命は、生年月日の「年・月・日」と出生時間の「時」それぞれの干支を参照することで占っていきます。その4つの軸のことを四柱と言います。
それぞれ「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」と名前が付いており、異なる役割があります。
四柱推命の天干(てんかん)とは?
天干(てんかん)は、四柱推命における基本的な要素の一つで、十干(じっかん)とも呼ばれます。天干は、五行(木、火、土、金、水)の陽と陰の性質を組み合わせた10種類のエネルギーを表しています。それぞれの天干のイメージとその特徴を見ていきます。
四柱推命の地支(ちし)とは?
地支(ちし)は、十二支(じゅうにし)とも呼ばれ、古代中国の暦法に基づき循環するエネルギーのサイクルを表しています。また直感的に分かりやすくなるように12の動物があてはめられています。それぞれの特徴を見ていきます。
四柱推命の蔵干(ぞうかん)とは?
蔵干は、地支(十二支)に内蔵された天干(十干)の事で、その人の内面の性質を表すものとされています。
蔵干は日干と組み合わせることで、通変星を出すことができます。
蔵干は「余気」「中気」「本気」の3つの「気」に分けられます。(時期によっては余気、中気が無い蔵干もあります。)あなたの誕生日が二十四節気から何日経過しているかによって、「気」決まります。それぞれの「気」に入る節入り日からの経過日数は月によって変化します。下記は、おおよその目安です。
命式を算出して、あなたの蔵干を確かめてみましょう。
①「余気」
節入り日~約7日目(月によっては10日目)までに生まれた人は、余気の蔵干になります。
前月の余波を引き継いだエネルギーがあります。
②「中気」
節入り日から数えて8日目~20日目に生まれた人は、中気の蔵干になります。
余気と本気の中間のエネルギーがあります。
③「本気」
節入り日から数えて15日目以降に生まれた人は本気の蔵干になります。
蔵干の中で一番力強いエネルギーがあります。
命式を算出して、下の表であなたの蔵干を確かめてみましょう。
地支
余気
中気
本気
寅
戊
丙
癸
卯
甲
−
己
辰
乙
癸
甲
巳
戊
庚
乙
午
丙
−
戊
未
丁
乙
丙
申
戊
壬
丁
酉
庚
−
己
戊
辛
丁
庚
亥
−
甲
辛
子
壬
−
戊
丑
庚
辛
壬
四柱推命の通変星とは?
通変星とは、日柱における天干(日干)が、他の天干や蔵干とどのような関係を持つかを表したものとなります。10種類の通変星があり、それぞれが性格や特性を表しています。
四柱推命の通変星の出し方は?
四柱推命の通変星は、その人の命式の日干(日柱天干)と、年柱、月柱、時柱のどれかの天干、もしくは各柱の蔵干を照らし合わせることによって確認することができます。あなたはどの通変星を持っているのか、以下の表から確認してみて下さい。
十
干 日干
|
甲 | 乙 | 丙 | 丁 | 戊 | 己 | 庚 | 辛 | 壬 | 癸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
甲 | 比肩 | 劫財 | 食神 | 傷官 | 偏財 | 正財 | 偏官 | 正官 | 偏印 | 印綬 |
乙 | 劫財 | 比肩 | 傷官 | 食神 | 正財 | 偏財 | 正官 | 偏官 | 印綬 | 偏印 |
庚 | 偏印 | 印綬 | 比肩 | 劫財 | 食神 | 傷官 | 偏財 | 正財 | 偏官 | 正官 |
辛 | 印綬 | 偏印 | 劫財 | 比肩 | 傷官 | 食神 | 正財 | 偏財 | 正官 | 偏官 |
戊 | 偏官 | 正官 | 偏印 | 印綬 | 比肩 | 劫財 | 食神 | 傷官 | 偏財 | 正財 |
己 | 正官 | 偏官 | 印綬 | 偏印 | 劫財 | 比肩 | 傷官 | 食神 | 正財 | 偏財 |
庚 | 偏財 | 正財 | 傷官 | 正官 | 偏印 | 印綬 | 比肩 | 劫財 | 食神 | 傷官 |
辛 | 正財 | 偏財 | 正官 | 傷官 | 印綬 | 偏印 | 劫財 | 比肩 | 傷官 | 食神 |
癸 | 食神 | 傷官 | 偏財 | 正財 | 偏官 | 正官 | 偏印 | 印綬 | 比肩 | 劫財 |
壬 | 傷官 | 食神 | 正財 | 偏財 | 正官 | 偏官 | 印綬 | 偏印 | 劫財 | 比肩 |
通変星
五行の関係
陰陽
比肩
比和
(日干と同じ五行)
同じ
劫財
比和
(日干と同じ五行)
異なる
食神
相生
(日干から生じる関係)
同じ
傷官
相生
(日干から生じる関係)
異なる
偏財
相克
(日干から害を受ける関係)
同じ
正財
相克
(日干から害を受ける関係)
異なる
偏官
相克
(日干に害を与える関係)
同じ
正官
相克
(日干に害を与える関係)
異なる
偏印
相生
(日干を生じる関係)
同じ
印綬
相生
(日干を生じる関係)
同じ
四柱推命の十二運とは?
十二運とは、日柱における天干(日干)が他の地支とどのような関係を持つかを表したものとなります。
十二運は命式の中で、入っている柱の年代の運気を表しています。年柱の列であれば成人までの時期、月柱の列に入っていれば青年期、日柱の列であれば中年期、時柱の列であれば晩年期の運勢がわかります。
また、十二運にはそれぞれ運気の強いもの、弱いものがあります。強いものが良く、弱いものが悪いということではありません。十二運自体が強いか弱いかよりも、通変星との組み合わせが大切です。良い組み合わせだと、通変星の良い作用が全面的に表れます。
実際にあなたの命式を占って確認してみましょう。
四柱推命の六十干支とは?
六十干支は十干と十二支を組み合わせたもので、その名のとおり60種類存在します。
干支は「年柱」「月柱」「日柱」のうち、それぞれどの柱を見るかによって違った意味を持ちます。
「年柱」は「親や目上の人との関係」や「20歳前後までの自分のルーツ」を表します。
「月柱」は「仕事」に関することや「30歳~59歳」の運気を表します。
「日柱」は「プライベートや恋愛」、「60歳~80歳」の運気を表します。
以下は、「年柱」における干支の早見表と性格の特徴になります。
西暦・干支対応早見表 | 西暦 | 干支 | 西暦 | 干支 | |
---|---|---|---|---|---|
1924年 | 1984年 | 甲子 | 1954年 | 2014年 | 甲午 |
1925年 | 1985年 | 乙丑 | 1955年 | 2015年 | 乙未 |
1926年 | 1986年 | 丙寅 | 1956年 | 2016年 | 丙申 |
1927年 | 1987年 | 丁卯 | 1957年 | 2017年 | 丁酉 |
1928年 | 1988年 | 戊辰 | 1958年 | 2018年 | 戊戌 |
1929年 | 1989年 | 己巳 | 1959年 | 2019年 | 己亥 |
1930年 | 1990年 | 庚午 | 1960年 | 2020年 | 庚子 |
1931年 | 1991年 | 辛未 | 1961年 | 2021年 | 辛丑 |
1932年 | 1992年 | 壬申 | 1962年 | 2022年 | 壬寅 |
1933年 | 1993年 | 癸酉 | 1963年 | 2023年 | 癸卯 |
1934年 | 1994年 | 甲戌 | 1964年 | 2024年 | 甲辰 |
1935年 | 1995年 | 乙亥 | 1965年 | 2025年 | 乙巳 |
1936年 | 1996年 | 丙子 | 1966年 | 2026年 | 丙午 |
1937年 | 1997年 | 丁丑 | 1967年 | 2027年 | 丁未 |
1938年 | 1998年 | 戊寅 | 1968年 | 2028年 | 戊申 |
1939年 | 1999年 | 己卯 | 1969年 | 2029年 | 己酉 |
1940年 | 2000年 | 庚辰 | 1970年 | 2030年 | 庚戌 |
1941年 | 2001年 | 辛巳 | 1971年 | 2031年 | 辛亥 |
1942年 | 2002年 | 壬午 | 1972年 | 2032年 | 壬子 |
1943年 | 2003年 | 癸未 | 1973年 | 2033年 | 癸丑 |
1944年 | 2004年 | 甲申 | 1974年 | 2034年 | 甲寅 |
1945年 | 2005年 | 乙酉 | 1975年 | 2035年 | 乙卯 |
1946年 | 2006年 | 丙戌 | 1976年 | 2036年 | 丙辰 |
1947年 | 2007年 | 丁亥 | 1977年 | 2037年 | 丁巳 |
1948年 | 2008年 | 戊子 | 1978年 | 2038年 | 戊午 |
1949年 | 2009年 | 己丑 | 1979年 | 2039年 | 己未 |
1950年 | 2010年 | 庚寅 | 1980年 | 2040年 | 庚申 |
1951年 | 2011年 | 辛卯 | 1981年 | 2041年 | 辛酉 |
1952年 | 2012年 | 壬辰 | 1982年 | 2042年 | 壬戌 |
1953年 | 2013年 | 癸巳 | 1983年 | 2043年 | 癸亥 |
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四柱推命の空亡とは?
四柱推命の空亡は、「十干」と「十二支」の組み合わせから生じる、運気の低迷する時期を指します。
十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)はそれぞれ一つずつ順番に進んでいきます。十干が10のサイクルで一巡するのに対して、十二支は12のサイクルで一巡します。
そのため、十干が一巡した際、十二支がまだ一巡せずに二つ余ります。この余った期間を「空亡」と呼びます。生年月日により、その人が該当する空亡が異なり、「子丑・寅卯・辰巳・午未・申酉・戌亥」と6種類あります。
子丑空亡の人は、誠実で理性的という特徴があります。人に頼らず、自分の力で道を切り開く人です。プレッシャーを感じる場面でも、上手くこなすことができます。
空亡の時期は、今まで通りに行っても上手くいかないことが出てきて、苛立ちを感じる事があります。それに耐え、今後の計画を立てる時期と割り切る事で物事が順調に進みます。
寅卯空亡の人は、前向きなエネルギーに満ちた人という特徴があります。その時々で波はあるものの、行動力に長けておりスピード感を持って動く人です。
空亡の時期は、普段通り活発に行動すると上手くいかない時期です。この時期は抵抗するのではなく、力を抜いて過ごすことを心がけるようにしましょう。
辰巳空亡の人は、常に新しい刺激を求め、周りと違ったことをすることを好みます。その独特な発想がきっかけで、困難な状況を打破できることもあります。
空亡の時期は、多少の不調は起こりますが、落ち着いて過ごしましょう。空亡が明けた後に備えて準備をしておくことが大切です。
午未空亡の人は、機転が利き、状況に応じた対応力に優れているという特徴があります。気持ちや環境の変化を敏感に感じ取れるため、空亡に入っても慌てることはありません。
空亡の時期は、普段通り活発に行動すると上手くいかない時期です。この時期は抵抗するのではなく、力を抜いて過ごすことを心がけるようにしましょう。
申酉空亡の人は、社交性があり、強い向上心を持っています。バイタリティに溢れ、常に忙しなく動いている人です。
空亡の時期は、丁寧に日々を過ごすように心がけましょう。いつも忙しい分、この時期にゆっくり休むことが大切です。
戌亥空亡の人は独自の価値観を持ち、カリスマ性があります。本心は誰にでも見せるタイプではありません。
空亡の時期は、自分の将来について悩んでしまいます。ですが、この時期は、とことん悩んで自分と向き合いましょう。空亡が明けた後には、大きな成長が待っています。
四柱推命の干合とは?
「干合」は、特定の2つの十干が結びつき、別の五行に変化することを表します。
命式に干合が見られる場合、その人はコミュニケーションに長け、人から愛される運命にあります。
四柱推命の三合とは?
「三合」は、十二支を円周上に並べた時に、120度の位置にある十二支が三つ結びつくことで、五行が変化することを表します。
三合は、命式上の特性だけでなく、良い相性や年の運勢を見るのに用いられます。
命式の日干と三合の五行が一致すると、その人の生まれ持った運勢がかなり良いということが分かります。
四柱推命の支合とは?
「支合」は特定の2つの十二支が結びつき、新たな五行が生まれることを表します。
支合はどの柱で生じるかによって意味が変わってきます。年支は親、月支は自分、日支は配偶者、時支は子供を表し、支合する柱が表す立場の人同士の関係が円満となる事を暗示します。
四柱推命の半会とは?
「半会」とは、三合の3つの干支の組み合わせのうちの2つの干支の組み合わせのことを言います。半会には五行の「土」の要素を含まない「正気半会」と土を含む「正気半会」の2種類に分けられます。
半会があると、三合の場合と同様に五行が変化します。半会のときは、三合よりも少し弱まってしまいますが、運勢が良い状態です。
十二支の組み合わせ | 五行 |
戌 × 卯 | 木 |
寅 × 午 | 火 |
巳 × 酉 | 金 |
申 × 子 | 水 |
十二支の組み合わせ | 五行 |
卯 × 未 | 木 |
亥 × 未 | 木 |
午 × 戌 | 火 |
寅 × 戌 | 火 |
酉 × 丑 | 金 |
巳 × 丑 | 金 |
子 × 辰 | 水 |
申 × 辰 | 水 |
四柱推命の方合とは?
「
命式の中3つ揃わなくても、方合となる組み合わせの3つのうち2つがそろっていれば、「半方合」と言う組み合わせになります。方合ほどではありませんが、五行が強くなります。
四柱推命の七冲とは?
七冲(しちちゅう)とは、十二支のうち7番目(円周上に配置した際の対面)の陽支同士、陰支同士が剋し合う組み合わせです。
七冲が命式や行運の中にあると、揉め事が起こる、不和が生じる、大きな変化に巻き込まれるなどといった凶意が強く現れます。
「未・丑」「辰・戌」の組み合わせは、朋冲(ほうちゅう)といい、互いの五行が「土」同士の冲となり、凶意が弱くなります。
七冲の組み合わせ | 凶意 |
申・寅 | 強 |
巳・戌 | 強 |
子・午 | 中 |
卯・酉 | 中 |
未・丑 | 弱 |
辰・戌 | 弱 |
四柱推命の六害とは?
六害(ろくがい)
とは、十二支のうちの2つが互いに剋しあうことをいいます。
六害の組み合わせが命式の中にあると、親族の不仲や別離があります。ですが、凶意としては、さほど強いものではありませんので、命式のバランスが良かったり、他に吉星があれば心配しすぎなくて大丈夫です。
自分の命式の日支と他の柱のとの関係で確認していきます。
六害となるのは、下記の組合せです。
四柱推命における流年運とは?
流年運とは、巡ってきた年の干支と、命式における日干との組み合わせによって表れる、その年の運勢です。流年運は1年ごとに変化していき、10種類の通変星と対応しています。それぞれの運勢は以下の通りです。
流年比肩の年は行動力が高まり、自身のやりたいことを貫く年になります。独立、自立に向いた運勢となります。
流年劫財の年は、人脈やコミュニティを広げるのに向いた運勢です。ただし、お金が懐から出ていきやすい年でもあります。
>流年食神の年は生活が落ち着き、気持ちに余裕が出てきます。何事も穏やかに過ごせる運勢となります。
流年傷官の年は感性が鋭敏になり、独創的なアイディアが溢れる年になります。自分を表現するのに向いた運勢です。
流年偏財の年は人を惹きつける魅力が発揮される年になります。また、お金の流れがダイナミックになる運勢です。
流年正財の年は着実に財を成す運勢です。何事においても地に足のついた選択をし、堅実に物事を進める年になります。
流年偏官の年はどんな事もスピーディーに進み、活発に動く年です。新しいことに思い切って挑戦するのに向いた運勢です。
流年正官の年は地位を確立する運勢が向いてきます。堅実な努力ができ、成功を掴める良い運気に満ちた年になります。
流年偏印の年は閉塞感を打破する年になります。新しいことに次々と挑戦することができ、行動の幅が広がります。
流年印綬の年はそれまでの積み重ねが実を結ぶ年になります。また、新たなことを学ぶのに向いた運勢でもあります。
四柱推命における大運とは?
大運とは、10年で一巡する流年運の1周期分のことを言います。10年間のスタートとなる時期は人によって異なり、命式における月干によって大運に表れる通変星が決まります。
大運比肩の10年間は他人に流されず自分のペースで、そして妥協を許さずにきっちりと物事を進める時期になります。
大運劫財の10年間は、自分の味方を増やす運気が向いています。チームワークが求められる場面で活躍できる時期になります。
大運食神の10年間は、気持ちに余裕が生まれてくる時期です。趣味や遊びが充実し、穏やかに過ごせる運勢になります。
大運傷官の10年間は、確固たる意志で独自の世界を切り開き、一つのことに専念して生きていく時期になります。
大運偏財の10年間は、様々なことが充実する時期になります。金運が常に移り変わり、大きな財を成す運気が向いてきます。
大運正財の10年間は物事が安定し、周囲の評価も高まる時期です。堅実に地位を築いていく運気が向いています。
大運偏官の10年間は、エネルギーとチャレンジ精神がみなぎる時期になります。仕事で猛烈な活躍が期待できる運勢です。
大運正官の10年間は地位に恵まれ、立身出世を果たす時期になります。リーダーシップを発揮し、周囲の信頼を得られます。
大運偏印の10年間は価値観を一新し、今までと違う環境に身を投じる時期です。未知のものに挑戦する運気が向いてきます。
大運印綬の10年間は、これまでに積み重ねてきた努力や実績が実を結び、地位や名誉を得られる時期になります。
四柱推命の身旺(みおう)・
身弱(みじゃく)とは?
四柱推命で性格を判断する際に用いるものの1つとして身旺(みおう)・身弱(みじゃく)があります。これらを見ることで、自我の強さがわかります。
身旺・身弱の計算方法は?
身旺・身弱の計算をするには、下記の①~③の項目で点数を出し、合計値が「+(プラス)」であれば身旺、「ー(マイナス)」であれば身弱です。
計算例
左の命式の場合、日干は「癸」月支は「亥」となるので、2つが交差する「3」が点数となります。
日干
月支
|
甲・乙 (木) |
丙・丁 (火) |
戊・己 (土) |
庚・辛 (金) |
壬・癸 (水) |
---|---|---|---|---|---|
子 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 |
丑 | 1 | 0 | 2 | 1 | 2 |
寅 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 |
卯 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 |
辰 | 2 | 1 | 2 | 0 | 1 |
巳 | 1 | 3 | 3 | 0 | 0 |
午 | 1 | 3 | 3 | 0 | 0 |
未 | 1 | 2 | 2 | 1 | 0 |
申 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 |
酉 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 |
戌 | 0 | 1 | 2 | 2 | 1 |
亥 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 |
計算例
左の命式の場合
偏財-1
傷官-1
劫財+1
劫財+1
合計 0
通変星の点数は「0」です。
通変星 | 点数 |
比肩 | + 1 |
劫財 | + 1 |
食神 | - 1 |
傷官 | - 1 |
偏財 | - 1 |
正財 | - 1 |
偏官 | - 1 |
正官 | - 1 |
偏印 | + 1 |
印授 | + 1 |
計算例
左の命式の場合
絶-1
長生0
帝旺+1
帝旺+1
合計 +1
通変星の点数は「+1」です。
十二運 | 点数 |
胎 | 0 |
養 | 0 |
長生 | 0 |
沐浴 | +1 |
冠帯 | +1 |
建禄 | +1 |
帝旺 | 0 |
衰 | -1 |
病 | -1 |
死 | -1 |
墓 | -1 |
絶 | -1 |
①月令点「3」
②通変星点「0」
③十二運点「1」
→
合計「4」
身旺
相生(そうせい)の関係とは?
「相生(そうせい)」とは、四柱推命のベースとなる五行説に基づく考え方です。「木は燃えて火が生じる、火が燃えきると土になる…」というように、2つの五行がお互い助け合うものを相生といいます。
生じさせる方はエネルギーを使うため弱まり、生じさせてもらう方は力をもらうので強くなります。
相剋(そうこく)の関係とは?
「相剋(そうこく)」とは、五行の組み合わせの1つで、互いのエネルギーを消耗する関係のことを言います。剋される方(矢印の右側)は、剋す方(矢印左側)よりも多くのエネルギーを消費します。
四柱推命の用神とは?
命式の中で、日干に対して良い働きをする十干のことを用神(ようじん)と言います。用神は日干と月支の組み合わせから算出します。
用神には様々な種類がありますが、ここでは命式上の季節のバランスを整える「調候用神(ちょうこうようじん)」について見ていきます。例えば、夏生まれの人であれば命式に水を求め、水(壬・癸)が入っていれば命式のバランスが取れていると言えます。
命式中に用神が入っていなかったとしても、自分の命式の用神となる年運や大運が巡ってきたときは吉運となります。
自分の命式を見て、日干と月支がわかれば、下記の表から調候用神を確認できます。
また、調候用神の他にも用神が4種類(扶抑用神、病薬用神、通関用神、専旺用神)あります。それぞれ命式の中にあることで、日干に対して良い働きをします。
次で、各用神について説明していきます。
扶抑用神には、命式の中の五行のバランスをと整える働きがあります。弱い日干を扶(たす)け、強い日干を弱めます。
病薬用神とは、命式の中で、五行のバランスを崩してしまう五行に対して、その作用を弱める働きをします。
通関用神とは、命式の中で凶意を減らすために、凶星となる通変星の間に入る通変星のことをを言います。
専旺用神とは、命式の中でエネルギーが元も強い五行自体のことをいいます。
天戦地冲とは?
天戦地冲(てんせんちちゅう)とは、干支同士が相剋の関係、天干同士が七冲(しちちゅう)の関係になることをいいます。
天戦地冲があると、パートナーとの別離があったり、親族や友人との関係が上手く行かないといったことが起こりやすくなります。
あなたの天干が相剋になる組み合わせ、地支が七冲になる組み合わせは、下記の表で確認できます。
天地徳合とは?
天地徳合(てんちとくごう)は自分の命式の中の日干と日支を見るとわかります。
日干と、月干か時干が干合の組み合わせになること、または、日支をと、月支か時支が支合の組み合わせになることをいいます。
天地徳合は別名、鴛鴦合(えんおうごう)と言われています。鴛鴦には「おしどり」という意味があります。そのため、この組み合わせが命式の中にあると、家族仲や夫婦仲が良いことを意味します。
例
この命式の場合、日干「癸」が時干「戌」と干合しているため、天地徳合があります。
四柱推命の特殊星とは?
特殊星とは神殺とも言われます。四柱の干支だけでは命式の吉凶の判断が難しかった時代に、この特殊星の考え方を加えて判断していました。
特殊星は各柱や行運につくため、年柱の特殊星は「生まれたときから成人頃まで」、月柱の特殊星は「20歳から40歳ころまで」、日柱の特殊星は「40歳から60歳ころまで」、時柱の特殊星は「60歳以降の晩年」の年代に影響を与えます。
特殊星によっては強くその星の特徴が出るものや、あまり大きな影響を及ぼさないものもあります。
特殊星は200種類以上あるため、ここでは特に重要なものを取り上げて、星の説明をしていきます。
天徳貴人・月徳貴人は、天徳合・月徳合とも呼ばれます。この星が日柱に表れると、その吉意が良く出ます。この星が命式にあると災害や災難から逃れることができ、出世や社会的成功を手に入れられます。
華蓋は文化、芸術、宗教、孤独を示す星です。この星が命式にあると、芸能や芸術分野で才能を発揮します。また、宗教に熱中しやすい星でもあり、この星がある人は僧侶に向いています。
天乙貴人は、貴人と名の付く特殊星の中で一番吉意が強い星です。この星が命式にあると、全ての災難から守られます。社会的な地位、信用を手にすることができ、早い段階から幸運に恵まれ、刑罰にあうことがない星です。
福星貴人が命式にあると、お金や物に困ることのない生活が送れます。また福星貴人を持つ人は優しい性格です。
金与禄が命式にあると、上司や先輩からの引き立てがあり、男性も女性も良縁に恵まれます。また、金与禄を持つ人はお互いに家事・育児を助け合いながら行い、いつまで夫婦仲が良いとされています。
暗禄を持つ人は、周囲の人から援助を受けやすく、困難にぶつかっても、助けてくれる人達のおかげで乗り越えることができます。予想もしていなかった人から援助を受けることもあります。
羊刃は、命式中の他の星との組み合わせにより吉星にも凶星にもなります。十二運の「帝旺」や「冠帯」 と組み合わさることにより、気性の激しさや気の強さが目立つようになります。
飛刃は凶星とされていますが、命式中の他の星との組み合わせにより吉星にもなります。飛刃が命式の中にある男性はギャンブルを好む傾向にあります。
咸池は色情の星と言われています。この星を持つ人は、異性関係に奔放であったり、恋愛のトラブルを抱えやすいです。女性の場合、咸池と偏官が同じ柱にあると、芸能界や花柳界で活躍が望めます。
駅場は旅行、移動を意味する星です。この星を持つ人は、活発な性格をしています。命式に駅馬があると、駅馬の星が出る年に旅行や引っ越し、職場の異動などが起こりやすいです。
劫殺は交通事故や遭難を暗示する凶星です。劫殺が2つ命式にある人は、お金の関心強く、3つある人は凶暴さや非情な性格が出てしまいます。
亡神は、病気などの内部の災難を暗示する星です。亡神が命式の中に2つあると、金銭面が安定しなく、3つあるとトラブルに巻き込まれたり、病気にかかりやすくなります。
血刃は、疾病、交通事故、ケガ、手術など星の名前の通り、血に関わる災難を暗示する星です。年運に血刃が巡ってくる年は、病気や事故に注意が必要です。
病符・死符は、病気や災難を暗示する星です。「死」が入っているのですが、実際に死ぬことは暗示しません。
魁罡は文学、芸術、闘争、孤独といった暗示を持つ星です。この星を持つ人は文才があり、三島由紀夫、太宰治、川端康成など有名な作家もこの星を持っていました。
禄馬貴人は、一生涯、幸運に恵まれることを暗示する星です。先祖からの加護があり、災難を逃れることができます。
日柱に羊刃があることを、日刃といいます。命式に「官星」がない場合、結婚で苦労します。また、この星を持っている人は配偶者を剋します。
水晶玉子の四柱推命では何が占える?
四柱推命は、あなたの性格や辿る運命を明確に示すだけでなく、あなたの人生において、より良い選択やタイミングを導き出してくれます。
年や月ごとの運勢や、どんな運気が高まっているのか、いつ転機が起こるのか、どの時期に行動・決断すべきなのか…など、何千年も続いてきた体系を持つ四柱推命は人の運命についてかなり詳細に占えます。
それでは、水晶玉子の四柱推命で、あなた自身について具体的に占っていきましょう。
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※2 鑑定内容の一例であり、実際の鑑定結果と異なる場合があります。