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丁丑(ひのとうし)とは?

丁丑は、火性の「院」の質である「丁」という十干と、冬の終わりの十二支である「丑」から成り立つ干支です。六十干支の14番目にあたり、「申酉天中殺グループ」に該当します。
火性の「陽」の質である「丙」が「太陽」のように大きな火であるのに対して、丁は「暗闇の中をゆらゆら美しく揺らめく灯」のような性質です。冬の大地(丑)の上で春を待つかのように揺らめき続ける灯(丁)…それこそが丁丑の人だといえます。一見すると物静かで控えめな人に見えますが、内面には人の心を温める情熱の炎が常に灯っている人です。
丁丑の人の性格や特徴は?
丁丑の人はおっとりマイペースな性格をしている人です。ただそこにいるだけで人を不思議と和ませる柔らかな雰囲気をまとっています。
その一方で、直感が鋭い人でもあるので、意外と鋭い一言を放って注目されるような時もあります。直感や感性の鋭さは主に表現や芸術方面で生かされ、その際には美的センスの良さもきらりと光る人です。
周りにいる人たちの心境や置かれている状況に鋭く気がついて、細やかな気配りや配慮ができる人でもあるでしょう。社交的な申酉天中殺グループということで、どんな世界や世代の人たちとも分け隔てなく仲良くなれて、関わる人たちから自然と愛されます。理性よりも、感情や直感に従って本能的に行動する傾向にある人です。
丁丑の人の性格や特徴①好きなことを極めたい人
丁丑の人は基本的に忍耐強い性格をしている人で、好きなことや関心をもった分野についてはとことん追求していく探求心が特徴的です。いざ話をしてみると、丁丑の人が意外なくらい情熱的であり、なおかつ好きなこと・関心のあることに対して相当こだわりを持っている人物であるのがわかるでしょう。
丁丑の人の性格や特徴②人や動物などの生き物だけではなく、ものに対しても愛情豊かな人
丁丑の人はすべてのものに対する共感性が高いため、いろいろなものに愛着が湧きます。 人や動植物だけではなく、身近にあるアイテムにあだ名をつけて愛でるようなこともあります。
丁丑の人の性格や特徴③溢れてくる感情をコントロールできなくなる時がある
丁丑の人には、頭ではわかっていても心がままならない時がたびたびやってきます。湧き上がってくる想いや気持ちに圧倒されて、理性はすっかり感情に支配され、感情があらわになってしまう時も少なくはありません。そこが丁丑の人間味溢れる良いところでもあります。内面にある想いを人に話すことで、感情はすぐに落ち着いていくはずです。
丁丑の女性の特徴は?
丁丑の女性は、人懐っこい笑顔とミステリアスな真顔のギャップが魅力的です。普段はしっかり者で、仕事も家事もてきぱきとこなすように見えますが、お酒が入るとチャーミングな一面が顔をのぞかせます。
美意識が高く、身なりを整えたり自分磨きをしたりすることがモチベーションの維持やアップに繋がっていく人です。第一印象ではどちらかというと控え目で大人しそうな人であるように見えますが、周りにいる人たちが驚くほどの火花のような情熱が、丁丑の人の態度や振る舞い・表情を通じてにじみ出る瞬間があります。
自分の考えや想いを進んで打ち明ける人ではないため、黙っていると神秘的で美しいイメージを抱かれがちですが、協調性は非常に高いタイプです。
丁丑の男性の特徴は?
丁丑の男性は、物事に対する情熱やこだわりが強く、誰が何を言おうと自分の直感や感性に素直に従って進み続けていく人です。だからといって、その場の輪を乱すような行為や選択には及びません。周囲の状況を鋭く察知しながら、周りにいる人たちに迷惑がかからない範疇でこだわりを貫き続けていきます。
丁丑の男性も女性と同様、黙っていると神秘的でミステリアスな雰囲気を放っていて、話しかけにくいと感じる人もいるかもしれません。でも実際に話してみるととても気さくで人懐っこい一面を見せる男性です。目鼻立ちが美しく、バランスが取れている方が多くて、多くの女性を魅了します。困っている人を助けたいという気持ちが人一倍強い男性でもあるでしょう。
丁丑の人の恋愛傾向は?
丁丑の人は、ドラマティックな恋に憧れやすい人です。感情と感情が触れ合うその瞬間に生まれるときめきは、丁丑の人にとって何度でも体験したくなる中毒性の高いものです。
好きな人ができると、その異性だけを一途に思い続けて愛情を注いでいこうとします。思い込みの強いところもありますから、周囲から「やめておいたほうが……」と止められるような恋でも、立ち止まらずにどんどんど深くのめり込んでいくでしょう。
ろうそくの先で揺らめく炎のように、丁丑の人は恋をしていてもしていなくても心は常に揺れ動いています。そのため、包容力のある異性に心惹かれやすいです。
丁丑の人の結婚傾向は?
恋をしている時は意中の人や恋人にとことんのめり込んでいく丁丑の人ですが、結婚をすると一転してお互いのペースを尊重し合うような関係性を理想に思い描くようになっていきます。
結婚生活においては、あくまでもマイペースを保つことに重きを置いて、忙しい時などには無理はしません。どれだけ配偶者や子どもを愛してはいても、丁丑の人はそもそも家庭が安住の地とはなりにくい人です。
家庭で得られない充足感を、仕事や学業など社会面における活動で補っていきます。家の外での活動が忙しくなりやすいので、家族からすると、場合によっては「年中忙しく駆け回っている人」であるように見えるでしょう。
丁丑の人の仕事運、適職は?
丁丑の人の強みは「芸術的センスや才能があること」と「他者を思いやる優しさ」です。前者の才能を生かすなら、デザイナーやアーティストなど、センスが求められる職業が適職となります。後者の才能を生かす道は、やはり「カウンセラー」や「セラピスト」など人の心を癒す職業です。
丁丑の人の言葉には、人の心を動かしたり影響をもたらしたりする不思議な力が宿ります。「やる」と決めたことや「やりたい」と感じたことは、どこまでもとことんやり抜いていく人ですから、お仕事を始めるうえで何よりもまず先に「目標を定めること」が必要不可欠です。
丁丑の人の金運は?
丁丑の人は、お金のために働くというよりも「才能が生かせるから」「人の役に立てるから」働くという意識のほうが強いです。
生まれながらにしてある程度の金運は備わっているものの、丁丑の人自身がお金にあまりこだわらない人ですから、経験の浅い若年期は特に不安定な状況がやってくる可能性はあります。
丁丑の人にとって大切なのは、あなたに備わっている「センス」と「愛情や情熱」が生かせる職業を選んで、実際社会的に活動するためのフィールドを先に見つけることです。社会との繋がりがあるうちは、金銭的に困るような事態にはそうそう陥りません。
丁丑の人と相性の良い六十干支は?
■甲子
丁丑の人にとって「甲」の人は、丁丑の人が生きるために必要な活力を与え続けてくれる人です。丁丑の人の面倒を細やかに見てくれるお相手でもあります。お互いに精神面でも現実面においても相性が非常によく、生涯寄り添っていくのに最高なお相手となります。丁丑の人は、内なる精神世界にこもりがちな甲子の人を外の世界へ連れ出し、視野が広がるきっかけ作りをしてあげられる存在です。
■乙酉
壬申の人とは、実は癒し合うというよりは、ぶつかり合って切磋琢磨し合うようなイメージの相性関係です。乙酉の人も、丁丑の人の活力源となりうる人です。波長が自然とあって、ともに居心地の良いひと時を共有していけます。お互いに社交的なタイプなので、人付き合いも活性化しますが、2人きりの世界にこもって愛し合える可能性も秘められている関係性です。
■丁巳
丁巳の人とは、一緒にいることで物事や状況がみるみるうちに発展していくようになります。お互いに行動力も増して、夢や理想を叶えるのに最強な関係性です。丁巳の人も丁丑の人も、人への思いやりが深い性格をしていますから、共感性も自然と生まれやすいでしょう。
丁丑の人とあまり相性が良くない六十干支は?
■辛未
お互いに相手へ悪意はなくても、どうしてもぶつかり合ってしまいやすい相性です。考え方や価値観が違っているだけではなく、すれ違い合いやすい傾向も強めです。最初は強く心惹かれ合っても、時間が経つにつれてお互いに違和感を感じるようになって、自然と離れていく場合が多いでしょう。
■壬午
丁丑と壬午の二人は、心と心は深く通じ合います。言葉にしなくてもお互いの気持ちが手に取るように分かり、強い一体感を感じられます。でも、いざ実際の行動となると、なぜかうまくいきません。まるで、テーブルの上では笑顔で話していても、その下では足をけり合っているような、そんな関係になりやすいのです。
■丁未
丁未の人とは、運勢を止めあう不思議な力が働きます。運気が高まっている時には、その良い状態を停止させて保ってくれるお相手となる場合もありますが、運気が下がっている時には下がった状態が長い間保たれてしまいますので、衝突やすれ違いなどが起こりやすい組合せです。
まとめ「丁丑」はこんな人
- 一見すると温厚な人だけれど、本質的には直観力が鋭く情熱的な性格をしている
- 人の心の痛みに敏感で、困っている人のためにすべての情熱を注げる人
- 芸術的なセンスや才能が際立つクリエイタータイプの人
- こだわりはあるけれど協調性は高い人
- 恋愛では一途でロマンティックな恋に憧れている
- その反面、結婚をすると夫婦それぞれのペースを尊重し大切にしていきたいと考えるようになる
- 仕事では芸術性を生かしていくか、世のため人のために救いの手を差し伸べていくような分野で成功しやすい
- 金運を高めるのは、社会との繋がり