四柱推命の十二運「衰」とは?性格・適職・恋愛・人間関係を解説

四柱推命の十二運「衰」とは?性格・適職・恋愛・人間関係を解説

十二運の「衰」の特徴/性格は?


衰(すい)の人は、温和で穏やかな性格であり、円熟した老人のようなエネルギーを持っています。 物事の本質を見抜く力に優れているため、大きな失敗を避け、安定した足取りで日々を歩んでいけるでしょう。 自分本位ではなく、どんな場面でも客観的な視点を忘れず、冷静に対処できる人なのです。 人を簡単には信じない反面、世話好きでもあり、調和が取れた状態を好みます。 我を押し通すようなところはなく、控え目な気質であるため、みんなを陰で支える役割を担うことで力を発揮できるでしょう。 新しいものに飛びつくより、古い伝統や慣習を大切にし、年長者を敬う気持ちが強い人でもあります。 堅実で真面目な性格であるため、周囲からの信頼を得やすいでしょう。

十二運の「衰」の仕事運・適職は?


衰を持つ人は、経験と実績を重視するため、耳ざわりの良さそうな話には安易に飛びつきません。 確かなデータに裏付けされた事実や、長年にわたって守られてきた伝統を重んじ、急激な変化や投機的な行動には慎重な姿勢を見せるでしょう。

自己主張が苦手であり、人前に出ることも得意ではありませんが、縁の下の力持ちとして組織では重要な役割りを担います。 また細やかな作業が得意で、ものづくりの分野でも活躍できるでしょう。

専門性を追求して技術を極め、専門家として一目置かれる存在となれます。 衰を持つ人に向いているのは、伝統工芸職人や和菓子職人といった、文化を守り伝える仕事です。 あるいは、人を支える能力を活かし、介護、事務、不動産業などでも成功できるでしょう。

十二運の「衰」の恋愛傾向は?


衰の人は、落ち着いてお互いの気持ちを重ねていける恋愛を求めています。 情熱的な恋よりも、時間をかけて少しずつ絆を強めていきたいと望んでいるのです。 好きな人を全力で受け止めたいと思っているものの、依存されたり、甘えられたりすると想いが冷めてしまうでしょう。

心に決めた人に対しては一途に尽くす、義理堅さや情の深さがあります。 シャイな性格でもあり、自分の気持ちをうまく表現できずチャンスを逃してしまうこともあるでしょう。

そのため、積極的に行動できる人から好意を持たれ、アプローチを受ける形で恋愛が進んでいく傾向が強いのです。

柱別にみる「衰」を持つ人の特徴


◆年柱に衰がある場合
年柱に衰がある人は、幼少期から大人びているため、年上の人から可愛がられたり、同年代には頼りにされやすいでしょう。 誰に対しても自分の考えや思いをハッキリと述べられる人です。 周りの雰囲気に流されず、自立した考え方ができる人だといえます。

◆月柱に衰がある場合
月柱に衰がある人は、控え目なタイプでしょう。 どこか自信がなく、謙虚であるため目立つことが苦手ですが、周りとうまく調和が取れる人であるため、みんなから好かれます。 人を支えたり励ましたりすることがとても上手いので、自然に人望が集まります。 友人や職場の仲間などから相談を受けることも少なくありません。

◆日柱に衰がある場合
日柱に衰がある人は、何事にもじっくり取り組む慎重派でしょう。 自分の経験を大切にするため、用心深くもあり、周りとの歩調が合わないことも多いでしょう。 こだわりの強さから、取っつきにくいという印象を持たれてしまうことも。 しかしその実直さが高く評価され、多くの人からの信頼を集められるのです。

十二運の「衰」と通変星の組み合わせを見る


◆「衰」と比肩(ひけん)の組み合わせ
衰と比肩の組み合わせを持つ人は、どんな場面でも冷静さを保てます。 意志を貫徹するためには妥協しない比肩ですが、衰の働きによって柔軟さが加わり、状況を見回した上で落ち着いて判断できるようになるのです。 頑固さが緩和されるため、周りと上手に調和できるでしょう。

◆「衰」と劫財(ごうざい)の組み合わせ
衰と劫財の組み合わせを持つ人は、面倒見が良いため人から頼られます。 劫財も衰も人当りがよく情に厚いので、周りの人のお世話役になりやすいのです。 誰かのために力を尽くすことを惜しまない性格を利用されないよう、断るべきところでは毅然とした意思表情をしましょう。 多くの人の協力を得て、壮大なプロジェクトを成功させられる人です。

◆「衰」と食神(しょくじん) の組み合わせ
衰と食神の組み合わせを持つ人は、全体を俯瞰できる広い視野の持ち主です。 感情に任せて行動するのではなく、一歩引いた立場で状況を観察し、落ち着いて判断していきます。 楽観的な食神とクールな衰が合わさり、冷静沈着な考え方ができるでしょう。 また、人の気持ちに寄り添い、和ませてあげる才があります。

◆「衰」と傷官(しょうかん) の組み合わせ
衰と傷官の組み合わせを持つ人は、その内側に激しさを秘めているのです。 感情に火がつきやすい傷官に衰が加わることで、状況に合わせて気持ちをコントロールできるでしょう。 感性が豊かで、芸術的なセンスに恵まれています。

◆「衰」と正財(せいざい) の組み合わせ
衰と正財の組み合わせを持つ人は、控え目ではありますが、縁の下の力持ちとしてみんなを支える実力者です。 正財も衰もあまり自己主張をせず、内に秘めた闘志を行動で示す人であるといえます。 正財の地道さと衰の堅実さの相性は良く、誰かのサポート役として活躍できるでしょう。 多くの人からの信頼を得て、素晴らしい人脈を築ける人なのです。

◆「衰」と偏財(へんざい) の組み合わせ
衰と偏財の組み合わせを持つ人は、確実に利益を手にしていけます。 偏財はお金や人の流れをしっかりと見極められ、衰もまた物事の本質を読む洞察力があります。 溢れる情報の中から必要なものを上手に集められる人でしょう。

◆「衰」と正官(せいかん) の組み合わせ
衰と正官の組み合わせを持つ人は、高い地位を獲得できる力を備えています。 正官は堅実である一方でプライドが高いところがありますが、衰の謙虚さによって性格が丸くなり、努力家になります。 多くは語らず、静かに行動を重ねて結果を残していく人でしょう。

◆「衰」と偏官(へんかん) の組み合わせ
衰と偏官の組み合わせを持つ人は、組織においてリーダー格となれるでしょう。 派手な行動は見られませんが、その内面には強い意思があり、理想を実現させることに全力を注ぎます。 偏官の行動力と衰の観察眼により、冷静沈着な性格となるのです。

◆「衰」と偏印(へんいん) の組み合わせ
衰と偏印の組み合わせを持つ人は、好奇心が強く行動的であるといえます。 偏印の自由を好む気質に衰が加われば、想い描いたイメージを形にしていく実行力が備わるのです。 冷静に自己分析し、自らの能力や身の周りの環境などを正確に把握した上で決断を下していきます。

◆「衰」と印綬(いんじゅ) の組み合わせ
衰と印綬の組み合わせを持つ人は、自分の世界に没頭できる人です。 勤勉な印綬に衰の慎重さが加わると、理想をとことん突き詰めていく意欲が生まれます。 優しい性格ですが、保守的で、あまり自分から人との関わりを持とうとはしません。