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乙丑(きのとうし)とは?

乙丑が持つ性質は、「あらゆる環境において、しなやかに生きる姿」です。 「乙」は野に咲く草花や低木など、小さな植物を表し、「丑」は雪が解けて春がやってくる冬の終わりの季節を表します。
ゆえに乙丑は、冬の厳しい寒さを乗り越えて、暖かな春の陽光を受けてすくすくと育つ、生命力に満ちた植物のようなイメージで捉えられているのです。
植物が移り変わる季節の中で環境に適応していくように、乙丑の人は時と場合に応じた生き方をする術に長けています。 野の花のように、小さくてもしっかりと生き延びる強さを備えているのも特徴的です。
乙丑の人の性格や特徴は?
柔軟な心を持つ乙丑の人は、周囲に溶け込むことがとても上手です。 野草のように置かれた場所に適応する能力に優れているので、どこにおいても人とうまくやっていくことができます。
春の陽だまりのような温かさが魅力となり、自然と人が集まってくることでしょう。 しっかり者に見えますが、少し天然な一面もあります。 そこがギャップとなり、さらに人気を集めるのです。
表には出しませんが、人の好き嫌いがはっきりしており、心の中で一線を引いていることも。 これもまた、乙丑がこの世をしなやかに生き延びていくための一つの手段だと言えます。 高い論理的思考力を持ち、問題解決能力が高いので、仕事面でも頼りにされることが多いです。 冬の寒さを耐え抜くような忍耐強さで、地道に成果を上げていきます。
乙丑の人の性格や特徴①あらゆる環境に順応する能力
どんな環境に置かれても上手に根を張って生きていける人です。 相手に合わせる協調性があるので、誰とでもうまくやっていけます。 ただ、自分にとって害悪をもたらしそうな人には心の中で静かに一線を引く、戦略的なところも。 しっかりしているようで、どこかお茶目なところが、さらに人気を集める要因となっています。 まさに愛されキャラと言えるでしょう。
乙丑の人の性格や特徴②論理的に問題を解決する
野に咲く可憐な花のような柔らかい雰囲気を持ちながら、地に足をつけた現実的な生き方をするのも、乙丑の特徴の一つです。 きちんとした証拠や裏付けをもとに行動することを好み、一時の感情で何となく物事を決めるようなことはあまりありません。 そのため周囲にも着実に仕事をこなす人という印象を与え、信頼を寄せられます。
乙丑の人の性格や特徴③どんなこともやり遂げる粘り強さ
乙丑の人には、物事を貫徹させようとする粘り強さがあります。 コツコツと地道に努力を続けるタイプなので、長期戦が得意です。 仕事においては長期的なプロジェクトを任されることも多いでしょう。 こだわりが強く、自分が一度決めたことには逆らえない頑固な一面も。 しかしこの一途な性格が、目標を達成する原動力となっているとも言えます。
乙丑の女性の特徴は?
乙丑の女性には、控えめで大人しい雰囲気にも関わらず、どこか人目を惹くような不思議なところがあります。 しっかりしているようで守ってあげたくなる可愛らしさがあり、その底知れない魅力が異性の心をつかんで放しません。
和ませ力が抜群に高く、その場にいるだけで周囲の人々に癒しを与えます。 気配り上手なため、多くの人に好かれやすいでしょう。 所作の1つひとつが丁寧で、ゆったりと優美な印象があるのも特徴の1つです。
自分のペースをとても大事にしているので、日々の生活において不必要に慌てたり、急いだりするようなことはありません。 流行を追い求めるというよりは、自分らしさを大切にする傾向が強く、独自のスタイルを貫こうとします。
乙丑の男性の特徴は?
乙丑の男性は、紳士的な優しさと品の良さがあるのが特徴です。 人との調和を重んじているので、誰に対しても温かな心で接します。
その人当たりの良さと気さくなムードから、多くの人に好かれ、引き立てられることが多いです。 一方で、間違っていることには勇気を持って異議を唱えられる芯の強さを持ち合わせており、周りから一目置かれる存在でもあります。
ゆえに、自然と後ろに人がついてくるため、意図せずしてリーダー的な役割を担っていることも少なくありません。 まさにカリスマ的な魅力に溢れた人と言って良いでしょう。 状況を冷静に判断して的確な答えを出す能力に長けているので、集団を正しい方向へ導いていくことも得意だと言えます。
乙丑の人の恋愛傾向は?
乙丑の人は恋愛に対しては少し受け身なところがあります。 自分から積極的に恋人を探し求めるようなことはあまりなく、職場や友人、幼馴染みといった身近な人との付き合いから、徐々に恋愛に発展していくパターンが多いです。
好きになりやすいのは、自分と同じような真面目なタイプの人。 時間をかけてゆっくりと愛を育んでいけるような、穏やかな交際を理想とします。 好きな人には献身的に尽くす傾向がありますが、自分のことを差し置いてまで相手を優先してしまうことも。
自分のことも大切にすることを心がければ、長く幸せな恋を楽しめることでしょう。
乙丑の人の結婚傾向は?
乙丑の人は大切な人にとことん尽くすタイプなので、家族には惜しみなく愛情を注ぎます。 人生において最も優先するのは家族との時間と言っても過言ではないでしょう。 休日は家族と過ごすことを第一に考えます。 縁の下の力持ち的な存在で、家庭をしっかりと支えていける人です。 ただ、自分のことを後回しにしてしまう傾向があり、全てを抱え込んでしまう傾向も。
自分1人だけが頑張りすぎるのではなく、家族みんなで助け合っていくことも大切です。 パートナーは乙丑の優しさに甘えすぎない、自立心のある人がおすすめだと言えます。
乙丑の人の仕事運、適職は?
乙丑の手堅く仕事をこなしていく姿は、上司や同僚から高い評価を受けやすいです。 地道な作業を厭わず、物事を着実に進めていける人なので、細かい手仕事や正確さを問われる仕事に適性があります。 金融関係など、お金を扱う仕事にも向いていると言えるでしょう。 マイペースなところがあるので、変化の激しい仕事についていくのは少し苦手です。 常に新しいことに挑むというよりは、ある程度ルーティン化された仕事にコツコツと取り組む方が性に合っています。 また、気配り上手な性格を生かすならば、秘書などのサポート的な役割に就くのもおすすめです。
乙丑の人の金運は?
乙丑の人は、生涯を通じて強い金運に恵まれています。 一攫千金を狙えるというよりは、地道に働くことで評価され、手堅く富を築いていくタイプです。 ゆえに、突然大金を失うといった事態は起きにくく、安定した生活を送ることができると言えます。 お金の使い方に計画性があり、無駄な出費を嫌います。 しかし、ここぞというときには出費を惜しまないので、周りからケチだと思われることはあまりないのも特徴です。 いざというときへの備えもばっちりなので、将来への不安も少なく、ゆったりと落ち着いた生活を送ることができます。
乙丑の人と相性の良い六十干支は?
■庚戌
お互いに手を取り合って歩んでいきやすい組み合わせです。
リーダー気質の庚戌は、のんびりとした性格の乙丑をいい感じに引っ張ってくれます。
また、献身的な乙丑は、庚戌の良きサポート役となり、2人が力を合わせれば右に出る者はいないでしょう。
強力なパートナーシップを築くことができるので、結婚相手やビジネスパートナーに最適です。
■辛未
一緒にいるとホッと心が落ち着く組み合わせです。
優しく面倒見のいい辛未は、いつも人に尽くしてばかりの乙丑にとって、唯一心を預けられる存在となります。
似た者同士なので共感できる部分も多く、多くを語らずともお互いの心の内を知ることができるのです。
お互いのプライベートに入り込み過ぎることなく、適度な距離感で付き合っていける関係でもあります。
■丙戌
一緒にいることで、より輝きを増していく組み合わせです。
雪を解かす日差しのような暖かさが魅力の乙丑と、陽気で明るい性格の丙戌は、共にその場を温かくする力の持ち主。
そんな2人の魅力が合わさることで、どんな暗闇も照らせるような強い力が生まれるのです。
互いに協力して、困難に打ち克っていくような関係性だと言えます。
乙丑の人とあまり相性が良くない六十干支は?
■丁酉
距離感を感じやすい組み合わせです。
乙丑には相手に歩み寄ろうとする気持ちがあるのですが、警戒心が強い丁酉は、プライベートなゾーンになかなか人を招き入れようとしません。
乙丑がいくら追いかけても、丁酉との距離は縮まらないままということが多いと言えます。
そして乙丑には強引さがないため、ある程度のところで仲を深めることを諦めてしまうのです。
■辛丑
似た者同士ですが、なぜか気が合わずにギクシャクしてしまう関係です。
これには、「丑」が持つマイペースな性格が影響していると言って良いでしょう。
出会った当初はお互いにとても気が合うと感じるのですが、お互いに我が道を進もうとするため、一度嚙み合わない出来事があると、途端に歩調を合わせることが難しくなるのです。
■癸酉
異なる価値観から相容れない関係です。
協調性があって、周囲との調和を図ろうとする乙丑に対して、癸酉はどこまでも自分を貫こうとします。
そんな生き方の違いをお互いに理解し合うことが難しく、共に作業をしたり過ごすことに難しさを感じるのです。
癸酉は、人にどう思われるかをあまり気にしないので、乙丑ばかりがストレスを溜め込んでしまうことでしょう。
まとめ「乙丑」はこんな人
- どんな環境にも適応していく柔軟性を持つ
- 論理的思考力で物事を見る
- 粘り強さで何事もやってのけようとする
- 控えめでありながら、人を惹きつける魅力の持ち主
- 自然と人の上に立つカリスマ性を備えている
- 友人や同僚など、信頼できる身近な人と恋に落ちやすい
- 家庭を大切にするが、全てを自分が抱え込もうとすることに注意が必要
- 細かい作業や、チェックが必要な仕事に向いている
- 一攫千金というよりは、地道にコツコツと財を築く