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壬申(みずのえさる)とは?

壬申(みずのえさる)とは、十干の「壬(みずのえ)」と十二支の「申(さる)」が組み合わさった干支です。60干支の中では9番目に当たります。
「壬」は五行で「水」の「陽」の性質を持ち、広大な海や大河のようなスケールの大きな水のエネルギーを象徴します。一方、「申」は季節で「秋の始まり」を示し、五行では「金」の性質を持ちます。
この二つが組み合わさることで、壬申の基本的なイメージは「澄み渡った秋の空を映す、広大で穏やかな海」のような情景として捉えられます。このイメージが、壬申の人の持つ性質や魅力の源泉となります。
壬申の人の性格や特徴は?
壬申の人は、夢や目標を達成するための道のりを思い描く際に、他の人とは違うユニークな視点や方法を考え出すのが得意です。頭の回転がとても速く、不思議な天啓やひらめきにも恵まれやすくて、なおかつ洞察力も鋭いタイプです。
その場の状況や人の心境を鋭く察知して行動することができます。生命の母とも言える大海の要素を持つ干支ですから、いろいろなことを知って自分の中に取り込んでいきたいという壮大な願望を秘めています。
柔軟性が非常に高いその反面、自分のやりたいようにやる時には、周囲にいる人の気持ちよりも自分の直感や欲望に素直に従って行動します。常人にはなかなか成し遂げられない、大きな夢や理想を実現できる可能性も秘められています。基本的には社交性が高く、人に自然と好かれる性格をしている人物です。
壬申の人の性格や特徴①知性的で洞察力が鋭い
一見人当たりが良く、柔和な雰囲気を漂わせている壬申の人ですが、人や物事の本質を一瞬にして見抜く鋭い洞察力が備わっています。時に鋭い指摘や一言を放って、周りにいる人をハッとさせるような瞬間もあるくらいです。 言葉尻に気をつけて発言するよう心がけていくと、より円満な人間関係を作り上げていけます。
壬申の人の性格や特徴②理解力が高い
壬申の人は、一を聞いて十を知る響きの良さが大きな特徴であり強みです。嫌なもの、理解に及ばないものを最初から否定的に見つめるのではなく、その物事や人を良く見て理解し共存していこうと努力できます。本心を胸に秘めたままポーカーフェイスでいられるお方でもありますから、周りにいる人たちから見ると「本当は何を思っているのかわからない人」という、少し怖いイメージを抱かれがちです。
壬申の人の性格や特徴③知識に行動力が伴う人
壬申の人は、日常生活の中でいろいろなことを自然と学び取っていく人ですので、年齢や経験を重ねるごとに知識量は自ずと増えていきます。そして壬申の人は、ただ単に知識を頭にためておくだけで終わるのではなく、きちんと行動に生かしていくことのできる人です。
壬申の女性の特徴は?
壬申の女性は、整った容姿をしている方が不思議と多いです。クールな印象であってもフェミニンな柔らかな雰囲気を漂わせ、内面には決断力の強さが秘められています。その場に適応する能力が高く、基本的にとても社交的です。
身の回りにいる人には自然と面倒見の良さを発揮して、豊かで深い愛情の片鱗を見せる時も多いでしょう。そんな人付き合いの良さが魅力的であるその一方で、孤独な時間を好むような一面もある人です。
異性を惹きつける魅力も十分すぎるくらい備わっていますが、壬申の人はしっかり者が多く、そんな壬申の女性に声をかけられないまま陰から見つめるだけの恋をする男性も少なくありません。
壬申の男性の特徴は?
壬申の男性は人に迷わず踏み込んでいく勇敢さや果敢さがあって、なおかつ人付き合いも上手な人ですから、生涯を通じてたくさんの人たちとのご縁に恵まれます。その場を盛り上げるお調子者な一面があり、思い切った本音を口にすることはあっても、周囲にいる人たちからは不思議と憎まれません。
目上の人には敬意を払い、同年代の人たちには分け隔てなく友好関係を築き上げ、目下の人たちには惜しまず面倒を見る人情あふれるタイプです。
異性からもモテますが、好きな人や恋人、配偶者など、パートナーがいる時に他の異性に心揺れることはありません。一途な男性です。感性が鋭い分、感受性も豊かで、そうであるがゆえ神経質な一面も秘められています。
壬申の人の恋愛傾向は?
壬申の人は、異性から注目される華やかなオーラは放っていても、意外と一途なタイプです。大好きな人が1人いれば、その他の異性は単なる友人や知人の域を出なくなります。
面倒見の良さが恋愛面では「意中の人や恋人を喜ばせたい」という思いやりや愛情に移り変わり、大好きな人の笑顔を見るためいろいろな作戦を立てて実行するでしょう。
もしも恋人が浮気をしようものなら、壬申の人はその後しばらくの間立ち直れなくなってしまうくらい落ち込みます。一途な性格は、自分以外の同性に対する嫉妬心や、意中の人を束縛したいという気持ちを生み出します。
壬申の人の結婚傾向は?
生涯を通じてその時々でたった1人の異性を深く愛し続けていく壬申の人は、異性との出会い事態には恵まれるものの、結婚に辿り着くお相手と巡り会うまでにはそれなりに人生経験が必要となる場合が多いです。
壬申の人の「愛する人と理解し合いたい」「素晴らしい時間を共有し、喜びに共感しあいたい」という情熱を受け止め、粘り強く寄り添ってくれる異性との出会いが必要不可欠となります。
いざ結婚をすると、家族を大切に子どもに対しても教育熱心になるその一方で、家族に対して知らず知らずのうちに自分の正義を押しつけてしまうような傾向が見られますから注意が必要です。
壬申の人の仕事運、適職は?
壬申の人は好奇心が旺盛で、変化や刺激を好みます。スリルのない安定した環境においては、壬申の人のやる気や活気は次第にそがれてしまって、本来の良さを思うように発揮できなくなる場合が多いです。
好きな分野で才能が開花するので、技術を身につけて専門職に就くと伸び伸びと活躍しやすくなります。
また、人の目を引く美しさやオーラ、明るさを生かして、芸能界のように華やかな世界に踏み込んでみるというのも一つの手です。壬申の人は基本的に、一通りのことはある程度器用にこなせてしまいます。迷ったらまずは行動に出ると吉です。
壬申の人の金運は?
壬申の人はどんなことでも「学び取る」ことで乗り越えていける人ですので、仕事面で深刻に困ることは少なく、金銭的にも生涯を通じて恵まれやすいです。
ただ壬申の人当人は「どれだけ多く稼ぐか・貯めるか?」という意識よりも「いかに社会の中で役立っていくか?」という使命感のほうが強いでしょう。
金運をより安定させ、上昇傾向に持ち込んでいくためには、社会的意義の見いだせる環境に身を置くことが大切です。器用であるがゆえ、お金がほしい状況がやってくると「あれもこれも」と手広く手を出したくなりがちですが、一点集中に徹したほうが経済面が繁栄しやすくなります。
壬申の人と相性の良い六十干支は?
■甲子
壬申の人から不思議と面倒を見てあげたくなる相性です。最初のうちは壬申の人から愛情を注ぐ場合が多くても、最終的には尽くし尽くされる絆の人間関係や恋愛関係に発展していけます。甲子の人は、壬申の人を自然と慕ってくれる存在です。甲子の人に頼られているうちに特別な愛情が芽生えていきます。
■壬辰
同じ水の質をもつ壬辰の人とは、友人のように対等な関係を築いているうちに、2人の運気が加速度的に上昇していきます。とても気が合うお相手で、会話も例外なく盛り上がりやすいです。ロマンティックな甘い雰囲気は漂いにくいものの、共同事業などには最適なお相手で、壬申の人の良き理解者となってくれます。
■丁巳
壬申の人にとって、見も心も融合するような情熱的な恋愛が経験できるお相手です。お互いに感性や個性は異なっていても、その違いに寂しさは感じず、違いはむしろ良い刺激にさえなります。丁巳の人は、壬申の人に自然と尽くして味方になってくれる存在です。
丁巳の人とあまり相性が良くない六十干支は?
■丙寅
丙寅の人は一見すると、壬申の人にとって良き相談役や友人となってくれそうな雰囲気を放っています。精神面ではお互いに切磋琢磨し合い、より良い自分に成長していったりより望ましい方向に後押しし合ったりしていける関係性です。でも現実面においては考え方や価値観が微妙に異なっていて、お互いに感覚的な部分で違和感を抱きやすいでしょう。
■戊寅
戊寅の人も、精神面においては壬申の人の何事もやり過ぎたり行き過ぎたりする部分に喝を入れて、人としての成長を促してくれる存在です。でも現実的な日常生活の中においては不思議とぶつかり合う場合が多く、共感も生まれにくいため、出会っても自然と疎遠になっていくケースが多いでしょう。
■壬寅
壬申の人と壬寅の人は、互いの運にストップをかけ合うような関係性となります。
崇高な精神世界を生きる壬申の人と、現実世界を逞しく力強く歩んでいく壬寅の人とでは、人生の方向性自体もまったく異なってしまっている状態です。
まとめ「壬申」はこんな人
- 洞察力が鋭く、人や物事の本質をすぐさま見抜く「心の目」を持っている
- 性格的には社交性が高く、お調子者な一面もあって人懐っこいイメージの人
- かと思えば本心を表に出さずに建前で渡り歩いているような時もあるので、本心では何を考えたり感じたりしているのかわかりにくい
- 男性も女性も造形が美しく、人の注目を集める華やかさがある
- 恋愛においては一途。浮気は許せない
- 専門的な分野、華やかなイメージの世界とご縁がある
- 好きなことを仕事にすると吉